茶室のある和室

メインの和室です。8畳と5畳の二間続きとなっています。

こちらが水屋です。
お茶道具を仕舞えるよう棚と竹釘が設置されています。
写真奥の部分が引戸になっているのですが、
そこからお茶を出すのだとか…
腰壁には杉の柾目の板を使用しました。
天井は網代天井(あじろてんじょう)と呼ばれ
既存のものをそのまま使用しています。


(写真右)
炉は電気炉を採用。
普段は畳を敷いて、必要に応じて炉として使うことができます。

(写真左)
欄間をはじめ、水屋の襖戸や仕切りの襖戸、障子戸を再利用しています。
障子戸は珍しく両面に格子がついているんですよ。
襖戸も張り替えることなく再利用しています!

LDK

天井とキッチン前面の腰壁に杉板を使用しています。
無垢の木を内装に使用するだけで、ナチュラル感やぬくもり感が増しますね◎

キッチンの立ち上げ壁は、手元を隠すと同時に調味料等を置くスペースを設けました。
またキッチンのすぐ後ろには約3畳強の食品庫があります。
壁面いっぱいに可動棚を用意したので、
ものが多くなりがちなキッチンまわりをすっきり出来そうですね!

水廻り

キッチンから寝室までの間に水廻りが揃っています。

(写真には写っていませんが)脱衣所には暖房機を設置しました。
高齢の方に特に心配なヒートショックの心配も軽減されます。
脱衣所に使用している天井材はパイン材です。


洗面所と寝室の間にあるトイレ。
こちらにも腰壁に杉の報いたを使用しました。
木の香りがします。

要所要所に手摺りを設置しています。

玄関・シューズルーム

玄関に入ってすぐ目に入るこちらのベンチはアキからのプレゼントです。
お茶の生徒さんも来られるので、手摺りとベンチが良い支えになれば…と思います◎

シューズルームに壁側にポスト口があるのですが、
履物を履いたり抜いたりせずに移動できるよう
板材を置きました。
手摺りも設置してあるので、
身体への負担は少なくなったかなと思います。

外観・外構

ここでのポイントはメンテナンス性です。

広い敷地ですが雑草の処理を考えるととても大変なので、
一部畑をする部分を除き、コンクリートやアスファルトを併用しました。
アプローチ部分はS様ご自身が考えられ、
これまでと同じように洗い出しの仕上げとなっています。

屋根は寄棟になっています。
四方全てに軒が出ており、雨仕舞の面において有利な形状と言えます。

外壁は金属サイディングです。
窯業系サイディングは10年目点検時にボロボロと剥がれていることがあるので
初期にかかる費用は高くなりますが、
長期的な目線でアキでは金属サイディングをお勧めしています。

おわりに

道路拡幅をきっかけにS様の新築工事が始まりました。

「今までと変わらずお茶の教室を続けたい」というS様のご要望。
S様ご自身も何度も間取りを考えてくださり、現在のプランに落ち着きました。

工事中も休憩時間には必ず差し入れを持ってきてくださり、
お心遣いがとても嬉しかったです(^^)

工事は終わりましたが、今後もS様の暮らしをサポートしていきます。
S様、ありがとうございました!

※アキのInstagramにてオンライン見学会の様子をアップしています。